- 10月
- 2024年11月
日経BPウェブサイトに掲載されたWindows Vista開発史をかなり前に記事を読んだのですが、これについて書こう書こうと思いつつも時間が取れませんでした。
私はApple信者といっていいくらいのApple好きな人間ではありますが、だからといって他のシステムに興味がないわけでも、Appleだけが良くて他のモノがすべてダメだというつもりも一切ありません。ビジネスをしていく上で、必要に迫られてWindows PCを2台会社で運用していますし、個人的にもLet’s Noteという超軽量のノートコンピューターを所有しています。いろいろなシステムを経験して、それでもなおAppleのシステムに惹かれるわけなのです。
私自身がWindowsに最初に触れたのはWindows 3.1でしたが、その頃の使いにくさは今でも強烈に覚えています。初めてWindowsノートを購入したのはシャープのメビウスというモデルで、重量や薄さなどが用途にマッチしていました。思えば、その頃はまだそれほどApple信者ではなかったといえます。そしてWindows 95がプリインストールされていたため、それをメインにInternet ExplorerとOutlook Expressをメインに使用していました。それほど不便さを感じていなかったのは、それが普通でより良いシステムを知ることがなかったからだろうと思います。
その後、会社の関係でWindows 2000を使うようになり、スピードも申し分なく、システムとしても安定していたので、これも特に問題を感じることはありませんでした。Windows XPは見た目に難があったため、クラシックな外観で使用していましたが、特に周辺機器などを使う際には特に何も気にすることなく買って使うことができたので便利でした。Macユーザーの大きな不満のひとつは周辺機器の対応状況だと思いますが、そういう問題はありませんでした。これがシェアの力だったのでしょう。
さて、そしてWindows Vistaです。私自身、販売店の店頭で軽く触ったことがある、程度の経験しかないためそれ自身について書くことができないのですが、この開発史はさまざまな面でAppleと同じような苦しみを経て生まれてきたのだと感じました。
当初に発表していたロードマップが大幅に延期されたり、入るはずの機能が縮小もしくは削除されたり、開発を一度リセットしてやり直したり、と考えると、Mac OSでも似たような話があったことを思い出します。そう、Copland(コープランド)です。当時に大々的に宣伝されたことは遅々として開発が進まずに結局は頓挫。そしてMac OS Xに至るまでには長い道のりが待っていました。
結果的にはWindows Vistaが登場する前に、魅力的な機能をどんどん追加していったMac OS XはOSとしての完成度も高まり、成熟期に入ってきたことを考えると今はAppleが先行しているように思えます。しかし、Microsoftの良いところは「改善」を続けていって追いつくところです。Mac OS Xはもうすぐメジャーバージョンアップを果たしますが、これがどれだけ多くの魅力を出してくれるのかはまだ未知数です。現在発表されていることのほとんどはすでに現行のMac OS Xでも実現可能なことが多いからです。
普段あまりWindowsについて語ることはないのですが、この開発史を読んで、少し触発されたのでエントリーを書いてみました。結論、というものはないのですが、「Apple命」という方もお時間が許すのであれば一度読んでみてください。この筆者は長い間Windowsに携わってきて多くの失望も感じてきたのですが、それでも愛を持ってこの記事を書いているように思います。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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